Lesson3-2 挨拶 お辞儀

日常やビジネスシーンでの第一印象は挨拶で決まります。シーンごとに挨拶の使い分けができるなど、メリハリをつけられるのがエレガントな大人の女性です。ここでは美しい挨拶の仕方を学習していきます。

美しい挨拶の仕方

日常シーンの挨拶の仕方

日常での基本の挨拶は、両手を前で軽く合わせてゆっくりと頭を下げ、上体を腰から下ろして30度の角度で倒します。はじめてお会いする方など対しては、不慣れであっても、礼節をわきまえて基本の挨拶ができているのですが、友人や親しい方への挨拶などで使う会釈はおろそかにしがちです。無意識にしている方が多いので美しく会釈ができると周りと差をつけられます。

美しい会釈は首からではなく、上体を腰から下ろして15度の角度で倒すのがポイントです。すれ違いざまのときには、一瞬手を重ねて上体を相手に向け、15度の角度で挨拶するととてもエレガントに映ります。

ビジネスシーンの挨拶の仕方

ビジネスシーンでの最初の挨拶は名刺交換。ここでの5秒程度の挨拶があなたの第一印象となり、その後の仕事にも影響します。名刺交換での挨拶のポイントは各動作のメリハリです。以下の1~3の動作をメリハリをつけて実践してみましょう。

  1. 相手と目を合わせて30度の角度でお辞儀、
  2. 相手に近づき、15度の会釈と同時に両手で名刺を交換、
  3. 相手の名刺を受け取ったら少し後ろに下がり、再度30度でお辞儀をする。

テーブルをはさんで挨拶をする際は、「テーブル越しで失礼いたします」のひと言で仕事ができる女性の印象になります。

余裕のある振り返り方

エレガントな大人の女性なら、振り返るときにも気を配りたいものです。例えば、誰かに呼び止められて”ビクッ!”として振り返ったり、物音に反応して瞬時に振り返ってしまうと余裕のない人に見られてしまいます。エレガントさを失わないために、以下の2点に気をつけて振り返るようにしましょう。

立ち振り返り

その場に立っている状態での振り返りは、呼び止められた相手に対して瞬時に振り返るのではなく、上体を腰ごとゆっくり回転させて振り向きます。その際、やさしく、凛とした品のある表情で振り返ること忘れずに。くれぐれも瞬時に振り向いたり、驚いた表情をしてはなりません。

歩行中の振り返り

歩行中に呼び止められた際には、その場で小さく円を描くように3~4歩で回転してゆっくりと振り向きます。表情は立ち振り返りと同じように、やさしく、凛とした品のある表情を心がけましょう。

入室・退室時にも気を配る

エレガントな大人な女性なら、会議室や訪問先の部屋に入退室するときのマナーについても知っておきたいです。

ビジネスシーンでの入室時のノックは三回叩きます。 その際、目の高さの位置で叩くのが美しいとされています。ちなみに、二回のノックはトイレの在室確認用のため、ビジネスシーンでこれをやってしまうと失礼にあたります。また、退室する際には、三歩後ろ向きで下がってから帰る方向に向きを変えて部屋を出ると美しいです。