Lesson3-3 品格を上げる服装

服装は、プライベート、ビジネス、パーティーなどの着用シーンやトラディショナル、スポーティー、エレガンス、フェミニンなどのファッションの傾向、カジュアル、フォーマルなどの服装の格など、いくつかの基準に分けられています。

どの基準でもTPOをに応じた選択をすることが品格を上げる上で大切です。しかしそれ以前に、その人の体型や肩書きに合ったものを着用することが大切です。

ここでは、「洋服」と「和装」の基準を学習していきます。

洋服(昼)

正礼装

・アフタヌーンドレス_格調高い結婚式や式典などで着用。露出が少なく、袖は長袖か7~8分丈で衿のつまったドレス。スカート丈はロングがよりフォーマル。ワンピースが正式なスタイルだが、スーツも着用可。

準礼装

・セミアフタヌーンドレス_一般的な結婚式やパーティーなどで着用。適度に流行を装える応用範囲の広いフォーマル。デザイン、丈、衿、袖などに流行を取り入れて着こなす。

・タウンフォオーマルドレス_ジャケットとスカートまたはパンツと組み合わせるツーピーススタイル。素材やアクセサリーなどのコーディネート次第で、パーティーからビジネスシーンまで幅広く着分けが可能。

略礼装

・インフォーマルドレス_形式にこだわらない「平服指定」のパーティーなどで着用。シンプルなデザインやベーシックアイテムにアクセサリーや小物を取り入れてドレスアップする。

洋服(夜)

正礼装

・イブニングドレス_公式儀式や晩餐会、格式高いパーティーなどで着用。「ホワイトタイ」の指定では、ネックラインが深く大きくカットされ、首元や胸元をあらわにした「ローブデコルト」を。丈はロングで、スカートの後ろ裾を引いた「トレーン」が主流です。「ブラックタイ」の指定では、ストラップショルダーなどのデザインドレスを。衿元にはきらびやかな宝石で豪華に。

準礼装

・ディナードレス_夕方からの結婚式やパーティーなどで着用。イブニングドレスと同様の衿なしだが、袖つきのロング丈。夜でも映えるジュエリーやアクセサリーで華やかに。

・カクテルドレス_アフタヌーンとイブニングの中間の時間帯で装うドレス。シルエットは自由なため、衿元や肩を露出して夕方から夜の雰囲気を演出する。ツーピース、パンツスーツも可。

略礼装

・インフォーマルドレス_形式にこだわらない「平服指定」のパーティーなどで着用。タウン感覚に近いドレスやブラウスにスカートやパンツでコーディネート。アクセサリーや小物をポイント使いして、フォーマルな装いに見せるのが基本。

和装

正装

・留袖_既婚女性の正装。招く側は黒留袖が、招待客は色留袖が正式。生地は地模様のない黒か色地のちりめんで、背、後ろ袖、前胸に紋が5つ入る。柄付けは腰よりも下の位置にのみ置かれている。

・振袖_未婚女性の正装。袖の長さによって、大振袖、中振袖、子振袖があり、花嫁の衣装などに見られる袖丈の長いものは大振袖で、成人式などで見られるのは中振袖。

正装〜準正装

・訪問着_既婚、未婚問わず着用できる。肩、胸、袖にかけて柄が入り、縫い目に関わらず模様がつながっているため、1つの絵のように見える。場合によっては正装にもなるが、格調高い式などでは準礼装となる。

略装

・色無地_染め抜きの一つ紋。本来は礼装ではないが、縫い紋をつけると格が高くなるため、略礼装となる。また、帯を変えれば慶弔両方に着られる。

・付け下げ_訪問着を簡略化した略礼装。仕立てると訪問着のような位置に柄が置かれます。パーティーなどはよいですが、儀式などでは着用不可。

・江戸小紋_主に普段着として着用。単色染めで細かい図柄が特徴的。